「act」「behave」の意味・違いを解説 「action」との違いも
今回はactとbehaveの意味・違いについて紹介します。
どちらも「行動する」「ふるまう」等の意味を持ちますが、文章によって代替可能な場合とそうでない場合があります。
つまり、これら2つの単語の意味にはオーバーラップしているところもありますが、細かいニュアンスの違いや、それぞれの単語が使える場面に違いがあります。
またactは名詞で使われることもあり、同じく名詞のactionとの違いも併せて解説いたします。
そのため本記事では、英会話でどちらを使えばいいか迷わないために、例文を交えて徹底解説してまいります。
1分でわかる解説
- actとbehaveはどちらも「行動する」「ふるまう」等の意味を持つがニュアンスが異なる
- actは行動そのものに言及していることが多い
- actは他にも「<役>を演じる」などの意味を持つ
- behaveはどのように行動したか、どのような態度をとったかなど、ふるまいに言及していることが多い
- behaveは単体で「行儀よくする」という意味を持つ
act
「行動する」「対処する」「ふるまう」「<役>を演じる」等の様々な意味を持ちます。
行動そのものに言及していることが多く、1回きりのアクションを表している傾向があります。
act like / as if 「…のようにふるまう」/「まるで…のようにふるまう」のように使われることができ、これらの意味では,日常会話においてbehave like / as if よりもよく使われます。
また、actは名詞で使うこともでき、その場合は「行為」「見せかけ」「出演者」等の意味を持つ数えられる名詞です。
actを使った句動詞(Phresal verb)も2つご紹介いたします。
act outで「<物語など>を実演する」「<怒り・不安などの悪い感情を>行動に表す」となり、
act upで「<機械・ひざなどが>調子が狂う」「具合が悪い」「<子供などが>ふざける」となります。
例文
(a) She knew she had to act quickly.
「彼女は早く行動を取らなければいけないことを知っていた。」
(b) He acted as if he’d never met me before.
「彼はまるで私に今まで会ったことがないようにふるまった。」
behave
「<人が>(…な)態度・行動を取る」「<…>のようにふるまう」「<子供などが>行儀よくする」等の意味を持ちます。
どのように行動したか、どのような態度をとったかなど、ふるまいに言及していることが多いイメージです。
behaveは単体で「行儀よくする」という意味を持ちますが、ネガティブな意味で使うこともできます。
例文
(a) She behaved stupidly.
「彼女はバカみたいな態度をとった。」
(b) I think those children don’t know how to behave.
「私はあの子供たちは礼儀知らずだと思った。」
「act」と「action」の違い
actとactionはどちらも「行為」「行動」等の意味を持つ名詞として使われますが、いくつか違いがあります。
まずぞれぞれのイメージの違いがあります。
actは具体的な行為・行動そのものを示しているのに対し、actionは一連の行動や対処全体をまとめて示しているイメージです。
また、actは数えられる名詞ですが、actionは数えられない名詞で使われることもあります。
actionは他にも「対処」「活動」「訴訟」「戦闘」など様々な意味を持ちます。
アクションムービー(action movie)は日本でも使われるので馴染みがあると思いますが、他にも沢山意味があるので、文脈から推測しましょう。