「adjust」「adapt」「adopt」の意味・違いについて解説
今回はadjust、adapt、adoptの3つの意味・違いについてを徹底解説してまいります。
adjustとadaptはどちらも「順応する」等の意味を持ちますし、adaptとadoptはスペルは似ていますがまったく異なる意味の英単語です。
英会話でも意外とよく出てくる表現ですし、紛らわしくて混合しやすい英単語でもあります。
例文も交えながら詳しく解説してまいりますので是非ご覧ください。
1分でわかる解説
- adjustとadaptはどちらも「順応する」等の意味を持つがニュアンスが異なる
- adoptは「養子にする」「<方法・習慣など>を採用する」等の意味を持つ
- adjustは他にも「調整する」「慣れる」「補正する」等の意味を持ち、細かい部分を調整してバランスを取るイメージ
- adaptは他にも「改造する」「適合させる」等の意味を持ち、より大きな変化や全体的な変化を伴うイメージ
- 傾向としてはadjustの方が小さい変化・一時的で、adaptの方が大きい変化・半永久的を意味することが多い
adjust
adjustは「(環境・変化などに)順応する」「調整する」「(環境・変化などに)慣れる」「補正する」等の意味を持ちます。
細かい部分を調整してバランスを取るイメージです。
そして一時的な状態であるニュアンスが含まれることが多いです。
温度や音量を「調整する」というときに使えますが、日常会話では turn up / down の方が良く使われます。
また、「…に慣れる」「…することに慣れる」等の意味を持ちますが、日常会話では get used to の方が良く使われます。
例文
(a) Can you adjust the volume?
「音量を調整してもらってもいい?」
(b) My eyes gradually adjusted to the light.
「私の目は明るさに段々慣れた。」
(c) Going to a new school can be difficult, but the kids will eventually adjust.
「新しい学校に通うことは難しいことだけど、子供たちは結局は順応するだろう。」
adapt
adaptは「<環境などに>順応する」「改造する」「<状況・環境などに>適合させる」等の意味を持ちます。
より大きな変化や全体的な変化を伴うイメージを持ち、新しい環境などに合わせて、自分自身や物事を大きく変えるニュアンスを含みます。
そして半永久的な状態であるニュアンスが含まれることが多いです。
be adapted for somebody / something で「<…>のために改造されている」や、
be adapted to do something で「<…>するために改造されている」のように使うことができます。
例文
(a) Her children adapted quickly to life in a small town.
「彼女の子供たちは小さな町での生活にすぐ慣れた。」
(b) The hotel is adapted for wheelchair users.
「そのホテルは車いすユーザーの人たちのために改造されている。」
(c) The camera has been adapted for underwater use.
「このカメラ防水に対応している。」
adopt
adoptは「<子供を>養子にする」「<方法・習慣など>を採用する」「<法案などを>採択する」等の意味を持ちます。
基本的に他動詞で使われることが多いですが、「養子を迎える」のように自動詞で使うこともできます。
例文
(a) He was adopted when he was five.
「彼は5歳の時に養子に迎えられた。」
(b) We adopted some of the local customs.
「私たちは地元のいくつかの慣習を採用した。」
(c) We decided to adopt the method.
「私たちはその方法を採用することを決めた。」