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【英語学習】賛成するという意味を表す「Agree with~」と「Agree to~」の違いと使い分け

賛成するという表現でAgreeはよく使われる動詞ですが、後に伴う前置詞として「Agree with~」と「Agree to~」の2種類がよく使われるというのは、受験英語の参考書にも登場するのでご存じの方は多いと思います。ただ、この二つを使い分けられているでしょうか。

場面に応じて、使い分けた方が良いケースもありますので、本日はこの違いについて紹介したいと思います。

1分でわかる要点

  • どちらも「賛成する」という意味であるが、使い方及びニュアンスに違いがある。
  • 「Agree with~」の後には人が来ることも、人以外の名詞(考え・意見等)が来ることもある。一方、「Agree to~」は人以外の名詞を伴い、通常人を指す単語を後には伴わないため「I agree to you」は不自然。
  • 「Agree with」は、with以下に対して賛成している状態であることを示す。人や意見に対して「合っている」状態を表している。
  • 「Agree to」は、to以下に対して合意に至る(賛成となる)という動作を表す。よって、人や意見に対して「合わせる」という動作を示す。

Agree with~の使い方

「Agree with~」の後に人や提案などを伴って、~に賛成しますという意味を表します。Agree withの後には「人」、Agree toの後には「人以外」が来るという解説がされている場合がありますが、それは誤りです。

「Agree with~」の後には人や、人の意見・考え方を示す言葉が入ります。

Agree withは、対象に対して「心から賛成する」という状態を表します。状態というのがポイントで、元々は賛成ではなかったけれども賛成に変わったというような動作ではなく、相手と同じ想いを持っているという「状態」を表します。

「私も最初からそう思っていた」というような場合には、withの方がニュアンスとして適切です。よって、ビジネスなどにおいて、相手の考え等に対して、心から同意するという場面では「Agree with~」を使うのが良いでしょう。

例文

I agree with you. (あなたに賛成します)

例文

I agree with your idea. (あなたのアイディアに賛成します)

Agree to~の使い方

「Agree to~」は、toという前置詞が方向を表すことから、相手の発信に対して「合意に至る、受け入れる、承諾する」という動作を表します。よって、元々は違う考えを持っていたが、相手に合わせるという意味を含んでいます。

Agree toの後に、通常人が来ることはありません。Agree toの後には相手の考えや提案が来ます。ニュアンスとしては「それもいいね」というところでしょうか。

例文

I agree to your opinion. (私はあなたの意見に賛成します(受け入れます))

また、全く異なる使い方として「Agree to 動詞」というto不定詞を伴う形もあります。こちらの場合は、to不定詞で示される動作に対して賛成するという意味になります。

例文

I agreed to go with her to the station. (彼女と駅に行くことに賛成です)

またこちらの記事ではおすすめの英語学習の本8選をご紹介してますのでよろしければご覧ください。