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ブリーダーズカップ2023(サンタアニタ競馬場)観戦記・馬券の買い方などを紹介

ブリーダーズカップ(Breeders’ Cup)は、多数のG1レースが同時に開催されるアメリカ競馬の祭典として知られています。近年は日本からの出走馬がいる年も多く、競馬ファンからすると一度は観戦してみたいレースの一つなのではないでしょうか。今回、ロサンゼルス在住の筆者がブリーダーズカップ2023を観戦してきましたので、観戦記と共にサンタアニタ競馬場の概要や、馬券の買い方などを紹介したいと思います。

ブリーダーズカップ

ブリーダーズカップはアメリカ競馬の祭典で、ブリーダーズカップ2023はロサンゼルスにあるサンタアニタ競馬場で行われました。開催競馬場は毎年変わりサンタアニタでの開催は2019年以来です。そのため開催競馬場については事前にチェックが必要です。

2023年は11月上旬の2日間(金曜と土曜)に渡りG1レースが14レース行われました。初日の金曜日は2歳を対象とした以下の5つのG1レースが行われます

  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフスプリント
  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ
  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ
  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル
  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ

そして、メインである2日目には以下の9つのG1レースが行われました。

  • ブリーダーズカップ・ダートマイル
  • ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(日本馬:ウインマリリン)
  • ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント(日本馬:メイケイエール)
  • ブリーダーズカップ・マイル(日本馬:ウインカーネリアン&ソングライン)
  • ブリーダーズカップ・ディスタフ
  • ブリーダーズカップ・ターフ
  • ブリーダーズカップ・クラシック(日本馬:デルマソトガケ・ウシュバテソーロ)
  • ブリーダーズカップ・ターフスプリント(日本馬:ジャスパークローネ)
  • ブリーダーズカップ・スプリント

サンタアニタ競馬場へのアクセス

サンタアニタ競馬場は、ロサンゼルスのパサデナと呼ばれる地域にあります。

ロサンゼルス国際空港からアクセスする場合には空港から車で約1時間程度です。ロサンゼルスは公共交通機関があまり発達していないため、空港から向かう場合にはUberなど車を利用することをお勧めします。

公共交通機関で向かう場合には、メトロのA LineのArcadia駅から徒歩で約20分程度です。ブリーダーズカップの日には、駅と競馬場の間はシャトルバスも運行しています。ロサンゼルス国際空港から公共交通機関を乗り継ぐ場合、最低でも到着まで2時間は掛かるのではないでしょうか。ロサンゼルスのダウンタウンから向かう場合でも1時間程度は掛かると思います。

今回、筆者は自家用車でアクセスしました。競馬場に駐車場はありますが、金曜日が60ドル、土曜日が80ドルとかなり高額でしたので注意が必要です。

チケットの購入方法

チケットは事前にオンラインで購入することができます。座席指定のない入場券のみの購入であれば75ドルですが、筆者は今回指定席を購入しました。指定席の金額は場所により異なりますが、今回筆者が購入した指定席で1人あたり約200ドルでしたので、日本の競馬場と比較すると高額であると考えた方がよいでしょう。日本の競馬場の場合、指定席などでなければ非常に安く入れるケースが多いと思いますので、入場にそれなりにお金が掛かるという点は注意が必要です。

購入したチケットは事前に自宅に届きました。

ブリーダーズカップ観戦記

G1が9レース行われる土曜日に参戦してきました。駐車場に車を止めて、チケットを見せてサンタアニタ競馬場の中に入ります。さすがにアメリカ競馬の祭典ということもあり、この日は競馬場も多数の人で賑わっていました。やはり日本の競馬人気が高いためか、日本語での会話も多く聞こえたように思います。

入り口近くで冊子になったOFFICIAL PROGRAM(無料)が大量に配布されています。これを見ることでレースのスケジュールや出走馬、出走馬の最近の成績などの情報を得ることが可能です。

以下は指定席からの観戦風景と、座席の様子です。指定席の中では、安めの席を購入したためゴール板が少し遠かったですが、レースは非常に臨場感があります。特にドレスコードはなく短パン姿の人などもいました。海外競馬だとドレスコードがあるイメージもありますが、一部の高級な席などに限られた話だと思いますので、そこまで気にする必要はないでしょう。

立ち見であれば、日本の競馬場と同様、かなりコースの近くまで接近することができます。

日本の競馬と同様にパドックも行われますが、観客と馬の距離が非常に近いのもアメリカ競馬の一つの特徴と言えるかもしれません。以下の画像は、この日出走予定のシャフリヤールの様子です。

馬券の購入方法

馬券の購入方法は以下の2つのフローから成ります。窓口で購入もできるようですが、英語での会話などが不要な機械での購入方法にフォーカスして説明します。

① Voucherの購入

競馬場内の「Voucher」と書かれた端末で、お金を入金します。今回は現金で40ドルを入金してみました。すると40ドルの金額が記録された券を入手することができます。この券を、Voucherとは別の馬券購入用の端末に入れることで馬券を購入することができます。

② 馬券の購入

Self serviceと書かれたところにある端末で馬券を購入できます。先ほどのVoucherを機械に入力し、レースを選択した上で、券種と買いたい馬番号、金額を入力します。

以下は券種ですが、日本とは異なる部分もあります。ここでは代表的なものに絞って紹介します。

  • WIN: 単勝
  • PLA: 複勝(2着まで)
  • SH: 複勝(3着まで)
  • EX: 馬単
  • TRI: 3連単
  • SF: 4連単

的中して払い戻しを受けるときも、こちらの端末に馬券を入れることで払い戻しを受けることができます。