New Mexico,  Sightseeing

ニューメキシコ州カールズバッド洞窟群国立公園の観光情報と訪問体験談

カールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州に位置する国立公園であり、大規模で美しい鍾乳洞群で知られています。今回は、カールズバッド洞窟をアメリカ旅行中に訪問したため、体験を交えて紹介したいと思います。

カールズバッド洞窟群国立公園の概要

カールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州に位置する国立公園であり、周辺にある大きい街としては、テキサス州のエルパソという都市から車で約2時間半の距離にあります。

公園には83の洞窟があり、その一つであるレチュギア洞窟(Lechuguilla Cave)は、全米最深(489メートル)で、長さは世界第5位(203 km)の洞窟です。

歩いて洞窟に潜ることもできますが、ビジターセンターからエレベーターで下ることもできるため、体力に自信がない方でも安心です。

カールズバッド洞窟は約100万匹のメキシコオヒキコウモリの聖域としても知られていて、春から秋の季節にはカールズバッド洞窟の天然の入口の近くの天井に群がっているため、夕暮れどきにはコウモリの大群が飛び立つ様子を見ることができます。

アクセス情報

テキサス州のエルパソという街から、東に車で約2時間半の距離にあります。車以外でのアクセスは難しい場所にあります。

国立公園の入り口のところにガソリンスタンドがありますが、エルパソ側から行く場合、エルパソの近郊~国立公園まで約200キロの間にガソリンスタンドはありません。事前の給油を忘れないように注意が必要です。

洞窟へと下るエレベーターがあるビジターセンターには、無料の駐車場があります。ビジターセンターでエントリーを行ってから洞窟に向かう流れになるので、まずは以下のビジターセンターを目指すと良いでしょう。

入場料や予約など

ツアー等に参加しない場合でも、洞窟に入る場合は予約(Carlsbad Cavern Reservation)が必要です。空きがあれば当日ビジターセンターで予約もできるかもしれませんが、行くことが決定している場合には早めに予約した方が安心かと思います。

以下のページから予約が可能です。特にガイドツアーなどに参加せずに洞窟に入る場合には、大人1人あたり1ドルで予約できます。

Fees & Passes – Carlsbad Caverns National Park (U.S. National Park Service)

加えて、国立公園の入場料が別途必要になります。こちらは15ドルですが、国立公園の年間パス(80ドル)を持っている場合はパスが使えます。

ビジターセンターに到着したら、以下のような受付があるので並び、予約名を伝えて入場料を支払います。

トレイルコース

Self-guide tour(ガイド無しのツアー)で洞窟に下りる場合には、地上から歩いて洞窟に潜る「Natural Entrance Trail」と、行きと帰りどちらもエレベータを使い、洞窟内のみをトレイルする「Big Room Trail」があります。ビジターセンターで予約を伝える際に、どちらを希望するかを口頭で伝えればOKです。

Big room Trailの方が所要時間は少なく、約90分ほどで1.25マイル(2km)の距離を歩きます。

訪問体験談

今回、自家用車でエルパソから向かいました。所要時間は約2時間半程度でした。まずはビジターセンターの無料の駐車場に車を停め、トレイルのエントリーをします。以下はビジターセンターからの景色です。ビジターセンターは高台の上にあります。

ビジターセンターで予約した名前と国立公園の年間パスポートを見せたところ、2種類のトレイルのどちらに行くかを確認されました。スケジュールがタイトだったこともあり、短時間の「Big room trail」を選択し、エレベータで洞窟に潜ります。潜る前に、飲食物の持ち込みが禁止である等の説明を受けました(ただし水はOK)。極めて普通のエレベータで地下に潜っていきます。

エレベーターのボタンは、VRボタンが地上、CRボタンが洞窟内を表します。CRを押すことで洞窟の深くまでエレベータが潜っていきます。

事前の情報では洞窟内にも簡易なカフェやギフトショップがあると聞いていたのですが、この日は営業していませんでした。それなりの距離を歩くので、小さいペットボトルの水を持参することをおすすめします。

トレイルコースは、しっかりと舗装されており、誘導もしっかりとしているので、迷うことはありません。2月に訪問したため、洞窟内の寒さを懸念していましたが、長袖は必須ですが、分厚いジャケットなどは必要なく、過剰な防寒対策は不要でした。

洞窟内は縦横に非常に広く、そのスケールの大きさに驚かされます。なかなか日本では見ることが難しい光景なのではないでしょうか。アクセスしづらい位置にある国立公園ですが、洞窟探索に興味がある方には、おすすめできる国立公園だと思います。

エレベータで洞窟を出てすぐのところにギフトショップがあり、お土産を購入することができます。