日本と違う! アメリカの運転のルール
旅行や赴任などでアメリカでの運転を予定されている方もいらっしゃるかと思いますが、日本とアメリカの交通ルールには大きく違う箇所が複数あります。今回は、大きく違うと私が感じる部分を中心に、日本とアメリカの運転のルールの違いを紹介したいと思います。
※ 私がカリフォルニア在住のため、カリフォルニア州の交通ルールに基づき記事を作成しています。
右側通行
多くの方がご存じかもしれませんが、アメリカでは「右側通行」で、そのため車は左ハンドルが一般的です。これが日本とは逆のため、最初に運転する際には戸惑いを覚えるかと思います。ちなみに世界的には右側通行の国の方が多いらしいです。
左ハンドルの車では、ウインカーやライト、ワイパーなども左右逆に付いていますので、注意が必要です。
赤信号で右折が可能
日本であれば「赤信号=どちらにも進めない」ですよね。
アメリカでは、一時停止をし安全確認ができれば赤信号でも右折は可能です(左折はできません)。ただし「NO TURN ON RED」の標識がある場合や、右赤矢印の信号が出ている場合、ニューヨーク市などの特定の場所では赤信号での右折が禁止されているので、注意してください。
アメリカで赤信号右折ができない場合の3ケース
- NO TURN ON REDの標識が出ている場合
- 右赤矢印の信号が出ている場合
- 赤信号右折が禁止されている地域の場合
ALL WAY STOP
日本の場合、交差点で全ての道に「STOP(止まれ)」の標識が付いていることは少ないと思いますが、アメリカではこの全ての道にSTOPの標識が付いている「ALL WAY STOP」が住宅街などで頻繁に登場し、頭を悩ませます。
日本の「止まれ」と同様にまずは一時停止をすれば良いのですが、その後はどうすればよいでしょうか?
基本的なルールは、早く到着(STOPした)車から順に行動を起こすということになります。すなわち、ALL WAY STOPがある場合には、各車の到着した順番に気を配らないといけません。
では、同時に到着した場合はどの車に優先権があるでしょうか。この場合、一番右にいる車が優先される(right of way)が基本となります。
基本はこの通りなのですが、歩行者の有無などによっても状況が変わってきます。もちろん、いくら車として優先権があっても、歩行者が渡ろうとしていたら待たなくてはなりません。また、全車が右折しようとしている場合などには、待たなくても全車右折はできますよね(コースが被らないため)。なので、早く進まないとクラクションを鳴らされたりします。そのため、臨機応変な対応が求められるところが、このALL WAY STOPの難しさです。
ちなみに交差点に限らず、T字路でも5つの道路が接続する交差点でも、「ALL WAY STOP(全ての道に止まれがある)」場合には、同様のルールが適用されます。