【英語学習】「全体」という意味の単語:「Whole」と「Entire」の違い
「全体」という意味を表す単語として、「Whole」と「Entire」をよく使います。その使い分けに悩んだため、今回は「Whole」と「Entire」の違いについて紹介したいと思います。
1分でわかる要点
- どちらも「全体の」という意味を表し、意味は非常に近く、多くの場合「Whole」と「Entire」は交換可能である。
- いずれも品詞は形容詞で使われることが多く、後に来る名詞は単数形となる。
- 「Entire」の方がフォーマルで、かつ厳密な「全体の」「完全の」を表す(Wholeは少し欠けていたりすることを許容できる)
WholeとEntireの違い -品詞編-
まずはこの二つの単語の品詞ですが、「全体の」という意味で形容詞で使うことが多いと思います。そのため、本記事ではいずれも形容詞として使うことを前提に違いを説明していきますが、Wholeには名詞としての用法もあるので注意が必要です。EntireにはEntirenessという名詞がありますが、Entire単体で名詞として使われることは稀ですので、Wholeには名詞的な用法があるというのが一つの違いになります。
The whole of the US (アメリカ全土)
WholeとEntireの違い -意味編-
こちらでは形容詞「全体の」という意味を表すWholeとEntireの違いについて、説明していきます。この二つの単語は非常に意味が似ているので通常交換可能とされています。いずれも後に単数形の名詞を伴います。ただ、この二つの単語には僅かではありますが、ニュアンスの違いがあります。
Whole:「まるごとの」という意味を表す
Entire:「どの部分も失われておらず完全であること」を表す
正直同じにも思えますが、Entireの方がややフォーマルで、かつ厳密な「全体の」「完全の」を表します。
ホールケーキをイメージしてみてください。ホールケーキの端がほんの少し欠けていても、人はそれをホールケーキと呼びます。すなわち、上記で説明したEntireの意味のように、「どの部分も失われておらず完全であること」が成り立っていなくても、ホールケーキと呼ぶことはできます。
よって、ケーキ丸ごとというときに「A whole cake」と言うことが多く、感覚的に「An entire cake」ということは少ないです。
Entireの方が、より厳密な完全性を求められるということになります。
They actually complete the whole order. (彼らは全ての注文をこなした)
I spent the entire day on the amusement park. (私は遊園地で一日中過ごした)
Wholeを使った慣用表現 -On the whole-
On the wholeという慣用表現がありますので、こちらも同時に押さえておきたいです。意味は「概して、要するに、全体的に見て」という意味になります。文頭でも使えますし、文中や文末に入ることもあります。
This event was a success on the whole. (このイベントは概ね成功であった)
On the whole, I agree with you. (概ね私はあなたに賛成する)